中国茶の種類
中国茶の種類は非常に多く一説では2,000種類あるいはそれ以上とも言われますが、茶葉の発酵度に
よって大きく6つに分類できます。
・緑茶(りゅうちゃ)・・・<不発酵>
中国で生産量の6割超を占め、香り高い茶葉で一番多く飲まれているお茶です。
日本の緑茶は蒸すのに対し、中国では炒るのが特徴です。
水色は日本の緑茶に比べるとかなり薄く、さっぱりとした味わいです。
代表茶葉:獅峰龍井(しほんろんじん)、梅家塢龍井(ばいかうろんじん)
・白茶(ばいちゃ)・・・<弱発酵>
種類も少なく日本では専門店以外ではあまり見かけないお茶です。
新芽はうぶ毛のように白い毛がある品種が多いことから白茶と呼ばれています。
上品な香りと味が特徴です。
代表茶葉:白牡丹(はくぼたん)、白毫銀針(はくごうぎんしん)
・黄茶(ふぁんちゃ)・・・<弱発酵・後発酵>
白茶より少し発酵が進んだお茶です。製造の工程で再度発酵させる工程があるため黒茶と同じく
後発酵に分類されることもあります。
お湯を注ぐと茶葉が上下にゆらゆらと揺れるのが特徴です。
代表茶葉: 霍山黄芽(かくざんこうが)、君山銀針(くんざんぎんしん)
・青茶(ちんちゃ)・・・<半発酵茶>
日本では一番なじみが深いお茶です。「ちんちゃ」と聞いてもぴんと来ませんが、烏龍茶と聞けば誰で
分かるでしょう。甘みがありさっぱりとした味わいは食後に飲むのみにピッタリです。
代表茶葉:安溪鉄観音(あんけいてっかんのん)、高山烏龍茶(こうざんうーろんちゃ)、武夷岩茶(ぶいがんちゃ)
・紅茶(ほんちゃ)・・・<全発酵>
独特の深い色と香りで甘くフルーティーな味わいが特徴的です。
イギリス紅茶の元になったのは正山小種(ラプサンスーチョン)だと言われています。
代表茶葉:祁門紅茶(きーもんこうちゃ)、正山小種(せいざんしょうしゅ・ラプサンスーチョン)
・黒茶(へいちゃ)・・・<後発酵>
脂肪を分解する効果が高いとされるお茶で、食事中・食後に飲まれることが多いです。
年数を経るほど深い味わいとなると言われているため、古いものほど価格も高くなっていることが多いようです。
代表茶葉:ぷーあるちゃ
上記の6大茶の中には入りませんが、花茶も忘れてはいけません。
・花茶(ふぁーちゃ)
上記6種に香りをプラスするなど再加工して作られます。見た目にも華やかなものが多く最近人気のお茶です。
代表茶葉:茉莉花茶(まつりかちゃ)、菊花茶(きっかちゃ)
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